「東京・品川←→新横浜」の快適通勤

「東京・横浜←→新横浜」を快適に通勤する方法をまとめました。在来線定期券、定期券用新幹線回数券、新幹線定期券という3つの手段のメリットとデメリットを比較します。


■東京・品川から新横浜への交通手段

東京・品川~新横浜を通勤で毎日移動する場合、以下の方法が考えられる。

1. 在来線定期(JR)
2. 在来線定期(JR)+新幹線回数券
3. 新幹線定期(JR)
4. 在来線定期(JR/京急+横浜市営地下鉄)

以下、上記それぞれのメリットとデメリットについて考察する。



1. 在来線定期(JR)

全区間JRの在来線定期を購入するという一般的な方法。運賃計算の際の経路は、東京→(京浜東北線)→東神奈川→(横浜線)→新横浜となるが、特例により実際の乗車経路は、東京→(横須賀線・武蔵小杉経由)→横浜→(京浜東北線)→東神奈川→(横浜線)→新横浜でも構わない。所要時間は約50分。お値段は6か月で79,100円(東京発の場合)となる。

※定期券の運賃は、以下のサイトで検索できる。
http://www.jreast.co.jp/net-de-teiki/


この定期をSuicaで発券した場合は、在来線にしか乗車できないが、昔ながらの磁気定期券で発券すると、東京・品川~新横浜の区間で東海道新幹線に乗る際に、定期券を乗車券として利用できる。つまり、この区間の自由席特急券(860円)を追加で支払えば、新幹線に乗車できる。

東京・品川~新横浜の在来線磁気定期保有者が、
東京・品川~新横浜の新幹線に乗る場合にかかる追加料金: 860円

東京・品川~新横浜の在来線Suica定期保有者が、
東京・品川~新横浜の新幹線に乗る場合にかかる追加料金: 1360円

従って、この区間の定期券は、Suicaではなく磁気定期券を選ぶ方法が、新幹線乗車時にかかるコストを500円/回節約することができる。


Suica定期券は、「JR東日本」の窓口でないと購入できないが、JRの磁気定期券は、全国どの旅客鉄道会社でも購入可能。東京・品川~新横浜の在来線は「JR東日本」の路線だが、磁気定期券ならJR東日本以外の会社(たとえばJR東海)でも購入できる。東京駅や品川駅のJR東海の「きっぷうりば」でも、この区間の定期券を購入できる。

画像

JR東海で購入した、JR東日本区間の磁気定期券




2. 在来線定期(JR)+新幹線回数券

上記1.で述べたとおり、Suicaではなく磁気定期券を利用すれば、1回860円の新幹線自由席特急券を追加購入するだけで、新幹線に乗車できる(所要時間18分)。しかしながら、新幹線に乗車する度に、自由席特急券を購入するのは面倒だという場合に備えて、「新幹線自由席回数特別急行券」という回数券が販売されている。
http://railway.jr-central.co.jp/tickets/shinkansen/flex-coupon/

この回数券は、購入から3か月有効の、10枚セットで8600円(東京・品川~新横浜の場合)。これを購入すれば、毎回自由席特急券を買わずに、そのまま新幹線改札口に直行できる。

ただし残念なことに、あくまで「特急券を毎回購入するのが面倒な方の便宜を図る」という乗車券のようで、回数券といっても割引は無い。よって、1回860円の自由席特急券を10回購入する場合と、値段は変わらない。

この商品は、JR東海の商品だが、JR東日本の駅でも購入できる。(ただし駅によっては販売を断られたり、発券に時間がかかる事がある)

画像



画像

JR東日本で購入した、JR東海区間の新幹線自由席回数特別急行券


出勤時間が決まっていて時間の読める往路は在来線を利用し、退勤時間がまばらで時間の読めない復路は新幹線を利用するといった場合は、この「定期券+回数券」のパターンが有効的だと思われる。

画像

新幹線は最短で3分おきなので便利!



3. 新幹線定期(JR)

往復とも新幹線に乗って楽に通勤できる方法(所要時間18分)。ただしお値段は高い。
(東京~新横浜の場合、3か月で135,610円)

新幹線定期の料金は、在来線定期の値段に、加算額88,640円(東京・品川~新横浜、3か月の場合)を加算して設定される。例えば、東京~(東神奈川経由)~新横浜の3か月定期券の料金は46,970円だが、これに88,640円を足した135,610円が、東京~新横浜の3か月の新幹線定期料金になる。

上の計算を見てお分かりの通り、加算額の部分(88,640円)の割引率は低い。88640/860=103なので、3か月で103回以上(52往復以上)新幹線に乗る場合は新幹線定期がお得になるが、それ以下の場合は2.の「在来線磁気定期+回数券」のほうが安くつく。

また、新幹線区間外の在来線(たとえば東京~小岩)を含んだ定期券も作成できる。たとえば小岩~新横浜の場合は、小岩~新横浜の3か月の在来線定期の料金61,390円に、3か月の加算額88,640円を足した149,240円が、3か月の新幹線定期料金となる。

東海道新幹線は、JR東海の運営なので、東京・品川~新横浜の新幹線定期をSuicaで作成することはできない(必ず磁気定期券になる)。また磁気定期券であるが故に、JR東日本とJR東海の、どちらでも購入できる。


画像

JR東日本で購入した、小岩~新横浜の新幹線定期券



なお、加算額は、東京~新横浜と、品川~新横浜で同じ料金なので、なるべく品川発着ではなく、東京発着で発券したほうが良い。(この場合に、東京~品川間で在来線を利用することもできる)


4. 在来線定期(JR/京急+横浜市営地下鉄)

「東京→(東海道線or横須賀線or京浜東北線)→横浜→(市営地下鉄)→新横浜」という経路でも通勤できる。この経路のメリットは、列車の本数が多いこと&SuicaやPasmoで発券できること。しかしながら、1.のように、860円の追加料金を払うだけでは、新幹線を利用できない(1360円の支払いが必要)。

JRは、品川~横浜間で、競合する京急に対抗するため、「特定区間運賃」という割安な運賃を設定している。したがって、例えば、「小岩→(横須賀線)→横浜→(市営地下鉄)→新横浜」という経路で定期券を作成しようとする場合は、「小岩→(横須賀線)→品川」と「品川→(東海道線)→横浜→(市営地下鉄)→新横浜」という2つの定期に分割し、それをを1枚のSuicaにまとめた「2区間定期」を作成してもらうと、定期券代を節約できる。

画像

2区間定期の例 (区間が2段で書かれている)



■区間変更(経路変更)

これまで 1.(在来線) 3.(新幹線) 4.(市営地下鉄)という、3種類の定期券を紹介したが、この3種類の定期は、有効期間の満了を待たずに相互に変更できる。

たとえば、2018/4/1から6か月間有効の在来線定期(1.)を持っている場合に、2018/4/10までに区間変更を申し出て、2018/4/11から3か月間有効の新幹線定期(3.)を購入しなおす場合は、1.の在来線定期は、発売金額÷180×10の金額と手数料220円を引いた残額を払い戻してもらえる。

つまり、手数料220円さえ支払えば、在来線定期←→新幹線定期を、自由に変更して利用することができる。(ただし日割計算ではなく、10日単位での計算なので要注意)

詳しい払戻額は、以下のサイトで計算できる。
http://www.tekitoku.net/calc.html


■会社をまたがる区間変更(経路変更)

たとえばJR東海で発行した定期券を利用中に、JR東日本の窓口で区間変更を申し出る場合、以下の順序での手続きが必要になる。

1. JR東日本の窓口で、JR東海で購入した使用中の定期券を提示して、区間変更を申し出る。そして、変更後の経路の新しい定期を購入する。
2. 1.のJR東日本の窓口で、「定期券払いもどし申出証明書」を作成してもらう。
3. JR東海の窓口で、2.の「定期券払いもどし申出証明書」 と、従来使用していた定期を提出して、残額の払い戻しを受ける。

画像

定期券払いもどし申出証明書 (JR東日本発行)


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック